「フリーランサー」とは,世間的にどのような人たちのこと?
世間的に「フリーランサー」とはどのような人たち?「会社員」や「公務員」との違いは?
最近、会社員からフリーランスになりたいと考えている方が増えているといわれています。
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世間的に「フリーランサー」とはどのような人たち?
確かにインターネットの普及でweb関係の職業は増加しているので、この分野の専門知識や技術を習得した人たちは「起業や独立」は夢ではなくなり、実現可能なものになってきたと思います。ノマドやフリーランスといった、『会社に属さない働き方』が当たり前になってきています。このようにフリーランスが注目されてきたことを現役工業デザイン系フリーランサーの私としても喜ばしく思います。
web業界ばかりでなく、以前からフリーランサーで活動している人たちの職種は様々にありました、アナウンサー・ジャーナリスト・ライター・通訳・翻訳家・プログラマー・画家やイラストレーター・デザイナー(ファッション/グラフィック/ID)・講師など・・・報道関係から商業芸術分野、そして各業界の技術専門分野などなど、多岐にわたる職業があります。
「フリーランサー」ではないフリーアナウンサー」
例えば、最近フリーアナウンサーになった元フジテレビアナウンサーの加藤綾子さん(カトパン)は、好感度抜群の有名人でCMにも多く出られ、独立されてからの活躍がますます期待されます。ただ独立という表現は少し違うかもしれません。人気アナウンサーがフリーになる場合は、退社の前に「事務所」と「大きなレギュラー番組」が決まってから退社を発表するケースが多いようです。加藤綾子さんの場合も同様で,所属芸能事務所は「ジャパン・ミュージックエンターテインメント」とのことです。そうなると、カトパンは芸能事務所所属なので、この場合のフリーはフリーランサーのフリーではなく、局アナと区別するためのフリーアナウンサーみたいですね。フリーランサーではありません。例に出すには、住む世界が違いすぎました。
このような人達がフリーランス
また、例えば、通訳・翻訳家のフリーランサーのことはよく分かりませんが、やはりすごい専門職ですね、外国語を話せる人って尊敬します。以前、会社員時代に海外から部材を輸入する際に、ある翻訳の方に、英文でのやり取りの依頼をよくしました。初めて海外の会社と取引をするにあたり、「貿易基礎講座」みたいなセミナーで2日間勉強したものの、さっぱりわかりませんでしたが、貿易についてもいろいろ教えていただきました。本当に色々な事を知っていましたね。たしかその方はフリーランサーだったと思います。以前は通訳・翻訳サービス会社にいたそうです。中年女性でした。通訳の方なので感覚的にグローバルな雰囲気があり、サラリーマンの私から見たら本当にすごく格好良かったですね。また、講師のフリーランサーは、自宅で塾を経営している知り合いがいます。週に何日か予備校でも先生をしています。前職は公立中学校の先生をしていたフリーランスです。
こうして具体例を挙げて説明すると
専門性のある技術を取得しているフリーランサーの前職は、会社員だった人が多いように思います。
共通して言える事は、フリーランサーになるには、一般の方が持ち合わせない専門技術を持っていることは必須のような気がします。そしてその専門性のある技術は、いつどこで習得したかと言うと、それは会社員時代の職場で覚えたものが大半だと言うことが分かってきます。
フリーランスとはどのような人達のことを言うのでしょうか?
フリーランスは、一般的な職業分類で言うと「個人事業主」です。
「個人事業主」は、第一次産業[農林水産畜産業](農家・漁師など)/第二次産業[建築業・製造業]で(建築家・アーティストなど/第三次産業[飲食業・小売業]の商店主など。経営する業種の店主など 沢山あります(もっと知りたい人はウィキペディアしてください)
「個人事業主」は、日本の労働力人口約6,350万人の1割弱
でも「個人事業主」はフリーランスではありません。ましてやフリーターではありません。 (フリーランス・アルバイター:フリーターは企業の非正規雇用者)
私はフリーランサーになって8年目になります。フリーランサーを私なりの言葉で言うと
「会社組織に属さないで。自分の専門・技術職(私の場合、工業デザイン力)を自ら営業し、仕事を受注し、その仕事の成果物を納品し、その対価を得て行う取引によって生計を維持している人」とウィキペディアみたいな表現になります。
ノマドやフリーランサーといった選択肢は、ある意味で限られた才能と機会を持ち合わせた人に可能なものかもしれません。
では「フリーランサー」とはどのような人たちなのでしょうか? 世間的社会的にはどうでしょうか?
「個人事業主」以外の日本の職業分類を大雑把に大別した「サラリーマン」や「公務員」と比較すると、その本質がみえてくると思いますのでお話します。
まず、【サラリーマン】とは、どのような人でしょうか?
雇われている人、基本的に給与所得で生計を維持している人。サラリーマンに属さない人は、個人事業主(自営業)、そして会社経営者や会社役員、専門職(医師・弁護士など)、議員等があります。サラリーとは「給料」のこと。簡単に考えると「給料を貰う人全て」がサラリーマンです。公務員もその意味からは同じです。公務員だろうと芸能人だろうとサラリーマンです。要は、誰かに雇われている状態なのです。「毎月定額の給料をもらう職種の人」という意味。職種別括りでは、公務員か民間企業かを問いません。
1. 毎月必ず給与収入を得られます
2. 会社が社会保険加入・・厚生年金保険、健康保険、介護保険(40歳以上)
3. 会社が労働保険加入・・雇用保険、労災保険
4. 会社が税金や保険料も計算して納付してくれる
5. 国の労働基準法に守られている
6. 有給休暇あり
7. 福利厚生がある
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次に、【ビジネスマン】とはどのような人でしょうか?
そうです、サラリーマンですね。日本ではサラリーマンのうち現業部門に対して特に事務系職員をさしていますが、英語では実業家や経営者を意味します。同じ立場にある[女性]の場合にビジネスウーマンという呼称が用いられます。サラリーマンとビジネスマンは全く同じですが、何が違うのかというと、イメージ的に違うような気がします。サラリーマンは給料を貰うために働く人、会社の言いなりとなっている受動的な人、与えられた仕事や決められた時間働く人みたいなイメージです。一方、ビジネスマンは、会社の利益を生み出すために働く人、成果を出すために働いており、そのために必要な活動を考え、能動的に活動していく人みたいなイメージです。サラリーマンとビジネスマンは何か相反するイメージがあるように思います。たとえば、「俺は一流のビジネスマンになるのが夢だ!!」と言うと、「ほ~、すごいね!」って思われるかもしれませんが、「俺は一流のサラリーマンになるのが夢だ!!」と言うと、「なんか、ちっちぇな~」と笑われそうです。両方とも一流になりないことには変わりがないですが、何か相反するイメージありますよね。
では、【会社員】とはどのような人でしょうか?
「会社員」とは 株式会社、有限会社等、所謂会社組織に所属している人達のことで、会社に雇用されて業務に従事する人なのでサラリーマンです。この括りでは「公務員」とは当然区別されます。でも「公務員」は給与所得者という意味では、サラリーマンです。民間企業の仕事は、ひとことで言うと、モノ・価値・サービスなどを提供しその対価を得ること。つまり、経済活動を行うことで成立しています。
日本はサラリーマン社会といわれています
サラリーマンの数はどれくらいいるのでしょうか?労働力調査の統計によれば男女合わせて約5,300万人という数字が出ていた。これは日本の労働力人口約6,350万人の8割以上を占めます。ほとんどの人は 、【会社員】・【サラリーマン】・【ビジネスマン】と呼び名は違いますが、サラリーマンです。
「公務員」とはどのような人でしょうか?
お役所の人だけではありません。公務員は、国民に奉仕する仕事をしている人の事で、国家公務員と地方公務員の2種類があります。警察官、消防士、自衛隊員、県庁や市役所、税務署の職員、公立学校教員など、それぞれの職務は多岐にわたります。市営交通機関の職員もすべて公務員です。また、外交官やいわゆる官僚といわれる中央官庁の役人も公務員です。
国家公務員 (約100万人)地方公務員 (約300万人)だそうです。
「公務員」と「会社員」と違いは、身分保障と服務規程です。公務員は利益追求ではなく、「国の奉仕者」として仕事をすることが求められます。ご承知の通り給与の源は国民の税金となります。業績によって給与額が上下することはなく、年に2回(夏・冬)にボーナスが確実に支給される。よほど重大な過失がない限りリストラになることもありませんし、悪さをしなければ、がんばって働かなくともクビになることは無いとも言えます。
また公務員は雇用保険には入っていません(入れない)。ですから雇用保険から失業したときや再就職時に出る手当てや教育訓練給付はありません。公務員は定年まで失業することはないようです。日本は役人天国ですから。
年金については、国や地方の公務員らが加入する共済年金がH15年10月に廃止され、サラリーマンの厚生年金に一元化されました。厚生年金よりも保険料率が低く、給付が手厚いと指摘されてきた共済年金をなくすことで、「官民格差」を是正するとともに、一元化による財政規模の拡大で制度の安定を図ったようです。
1. 毎月必ず給与収入を得られます
2. 職場が社会保険加入・・長期給付(厚生年金)
…….短期給付(保健給付、休業給付、災害給付)
…….介護保険(40歳以上)
3. 職場が労働保険加入・・地方公務員災害補償法
……○国家公務員対象の退職手当法
……○地方公務員対象の退職手当制度
4. 職場が税金や保険料も計算して納付してくれる
5. 国の労働基準法に守られている
6. 有給休暇あり
7. 福利厚生がある
では「フリーランサー」とはどのような人たちなのでしょうか?
1. フリーランスは労働者には当たりません。(へ~労働者じゃあないんだ)
2. 個人事業主(自営業者)となります。
(1人ビジネスの経営者。社長さん?いいえ違います)
3. 対価を得て行う取引によって稼いだ金銭が収入となります。
(毎日自由に遊んでいてもかまいませんが、餓死します)
4. 国民皆保険なので必ず 国民健康保険に個人で加入
(信じられないくらいとても高いんだけど)
5. 国民年金に必ず加入。
(将来のために払いましょう)
6. 雇用保険、労災保険ありません。
(就職しないから関係ない)
7. 税金は個人で納付します。
……….所得税(確定申告 翌年3/15まで)
……….住民税(翌年に4回の分納)
……….国民健康保険税(翌年に10回の分納)
……….個人事業税(290万円以下は非課税 翌年に4回の分納)
……….消費税(売上1,000万円以上 確定申告 翌年3/15まで)
(自動口座振替、もしくは、いつでもニコニコ現金払い)
8. 労働基準法は関係ないです。
(一日24時間働いても大丈夫です。誰からも罰せられません)
9. 有給休暇はありません。
(毎日休んでも平気です、自由です。無給休暇扱いですけど)
10. 福利厚生は何者だ?
(誰も何も用意してくれませんので、自分のお金でどうぞ)
11. 売り上げから経費を引いたものが事業所得となります。
(年間売上-必要経費-控除額=事業所得)
12. 取引先に請求書を出した金額の10%が天引きされて支払いされます。
所得税と源泉徴収・・・所得税の過払い分は確定申告で取り戻す
(10万円を請求したら入金されるのは9万円!なんか損してる)
13. 自宅が事務所になります(家事関連費の按分率で経費となります)。
(ラッシュアワーの通勤がなくなるのは、本当に天国だね)
14. 対価を得て行う取引で 自分のできることに挑戦だ!自由だ!
(でも毎月毎月の挑戦も疲れる)
このように、自分でなんでもやっちゃう人たちです。
「会社組織に属さないで。自分の専門・技術職を自ら営業し、仕事を受注し、その仕事の成果物を納品し、その対価を得て行う取引によって生計を維持している人」
まとめ
会社員からフリーランサーになりたいと考えている方へ
今の私の仕事内容は会社員時代と比べると、そんなに大きく変わっていません。只、働き方が変わったことによって、生活するために稼ぐお金の流れがすごく変わったということです。世の中は私が困っても誰も助けてくれませんし、困ったと言いたくないので、まだまだ、大丈夫、大丈夫。世の中は生活が困窮してどうにもならなくなるまで助けてくれませんよ。でも きっと、どうにもならなくなると、意外と世の中は哀れみと慈悲で優しいのかもしれませんが。
8年前にフリーランサーになり、大変だけど、すごい生きているって感じしますよ。嫌いな会社の時間で寝起きする人生は御免だし、大切な時間を世間法に流されて、過ごすのも考えられなかった。だからこそ自分の優先すべき価値観を大切にしました。
今回は、世の中の仕組みを労働という観点から簡単に示してみましたが、自分流の生き方や働き方みたいなものをもう一度考えてみるもの必要かと思います。
では、お読みくださり、ありがとうございました。アンジュールのノマー
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