レレレのおじさん大好き天才バカボンのパパはブッタなのだ。(後編)

 

後編です

【赤塚不二夫 公認サイト これでいいのだ!!】 サイトで「マンガ」➡「天才バカボン」➡「エピソード」➡「パパの誕生秘話」で生まれた時は大天才!!のエピソードで、4段目の項目。  宗教的な背景に基づいているものを発見しました。これはすごい、まさしく「ブッタ」です。

「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)

❝パパは、生まれたばかりだというのに、すぐに歩き始めたばかりか、お釈迦さまのありがたい言葉を口にされました。驚きおののく病院の先生や看護師さんの姿は、まるで神を見たときのよう。この子の輝かしい未来を予感させるシーンです。❞                                 

出典(赤塚不二夫 公認サイト これでいいのだ!!】マンガ> 『天才バカボン』エピソード パパの誕生秘話より

 この部分は、お釈迦さまが、お生まれになった時の事をそのまま描写しています。「天上天下唯我独尊」ってご存知ですか?
ついでなので、お釈迦さまの誕生の伝説について、仏教初心者の私がお寺で教えていただいたことを簡単に記しておきます。

お釈迦さまの誕生の伝説について

 お釈迦さまは、父は釈迦族国王の浄飯王(じょうばんおう)、母はマーヤー(摩耶夫人まやぶにん)であったと伝えられています。母上のマーヤ様はご懐妊されてから10ヶ月が経った頃、出産のため里帰りをされました。その旅の途中、ルンビニ園(ネパール)の庭で休憩中にサーラの花を手で取ろうとした時、右の脇の下からお釈迦さまをお生みになられたそうです。(不思議すぎてよくわかりません) その時の伝説では、お生まれになった時、ハスの花が忽然と咲き、その上にお釈迦さまが立たれると、7歩歩いて立ち止まり、四方八方を見られてから、右手を天に向け、左手を大地に向け、「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)と宣言したのです。これが有名なお釈迦さまの誕生の伝説です。 (この言葉、歴史の授業で習いませんでしたか?) あなたはあなたのままで素晴らしい。みたいな、人間の尊厳をあらわしている言葉です。「あらゆる世界はみな『苦』にあえぐ世界であり、私がその『苦』を安らかにする。」というお釈迦さまの宣言のようなものです。

やはり「天才バカボン」は奥が深い

 バカボンパパは、ブッタと同じように「天上天下唯我独尊」と言って誕生します。誰もが天才児と認めますが、生後2ヶ月目に、クシャミをして頭のネジが外れたのをきっかけに、今のように「独特のテイスト」になってしまいました。(大笑い) その後、バカボンパパは、「ネジを探して取り付けるのだ!!」と言っています。(大笑い) 【バカボンパパは、バカボンパパのままで素晴らしい。唯我独尊!これでいいのだ!!】

 

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「レレレのおじさん」は、チューラパンタカなのだ

前編で、「レレレのおじさん」は、お釈迦さまのお弟子さんのチューラパンタカ(阿羅漢:悟りを開いたお坊さん)をモデルにしているっていうお話をしましたね。
「レレレのおじさん」が毎日、寂しさを紛らわすために〈ほうき〉で道を掃き続けていると言いました。この姿がすごくチューラパンタカの姿と重なります。やはり「天才バカボン」は奥が深い。では、チューラパンタカのお話をします。この話も有名なので、ご存知の方も多いと思います。

 これは2500年ほど前、お釈迦さまがご在世の頃のお話です。掃除は仏教の影響を受けていて、源流をさかのぼれば、チューラパンタカ(周利槃特:しゅりはんどく)にたどりつくといわれます。彼は「最も愚かな弟子」と云われました。人の名前も顔もすぐに忘れてしまい、自分の名前さえ覚えられない程で、自分の身の回りのこともできなかったようです。両親と兄の事はわかっていたようです。ある時、両親が他界してしまい、兄も出家してお釈迦さまのお弟子となっていました。チューラパンタカはひとりになってしまいましたので、弟思いの兄が精舎に連れてきました。事情を察したお釈迦さまは、「難しいことは覚えられぬであろうから、この言葉を覚えよ。」と4つのお言葉をお与えになりました。
1. 身・口・意に悪いことことせず(しん・く・い)
2. 命あるものを殺すことなく。
3. 正しき思いに徹して執着せず。
4. 苦しみから離れるべし。

けれども、チューラパンタカは、この4行を全く覚えられませんでした。(少し難しいですよね・・・) 全く覚えられない自分の愚かさに、途方に暮れてしまいました。それを見たお釈迦さまは、「
チューラパンタカよ、お前の一番好きなことは何だね」 チューラパンタカは「ハイ、掃除が大好きです」「そうか、お前は、多きことは覚えられぬようだから、お前の大好きな掃除をしながら 

『塵を払い、垢を除かん (ちりをはらい、あかをのぞかん)

と唱えるとよい」と申しつけられ、一本の〈ほうき〉をお与えになりました。その日からチューラパンタカは、毎日黙々と〈ほうき〉持って『塵を払い、垢を除かん』と繰り返し唱えながら掃除を続けました。一年、二年、何十年もたった頃、その姿に他の弟子たちも一目を置くようになり、お釈迦さまに言われたことを淡々とやり続ける姿は、尊敬されるようになりました。そしてある日、自分がつぶやいていたとは己の心にある執着心であったことを悟り、ついには阿羅漢(あらかん:悟りを開いた人)となったのでした。

以上が 「チューラパンタカ」と「レレレのおじさん」のお話でした。 

<忘れっぽくてもめげずにがんばろ>

どうですか?「天才バカボン」は奥が深いでしょう。だから大好きなのだ。

「これでいいのだ」

最後までお読みくださりありがとうございました。. アンジュールのノマー

 

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