フリーランスになる前に、先ず知る!【4つの仕事獲得の覚悟と心構え】とは?

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私の「インハウスデザイナーからフリーランスな生き方に変えた8年間」で、一番辛かった事は「仕事がない時があった」ということです。

これからの心配もやはり「仕事がない時が必ずある」ということです。

この現状を踏まえて、フリーランス転身を考えている会社員の方に覚悟と心構えを伝えたい。

リーマンからフリーランスな生き方へ

 

フリーランスは生き残りが大変

「率直に言って、会社を辞めてフリーランスになることは、本当に大変なのでやめた方がいい」と私は言いたい。 

「転ばぬ先の杖」的に、用意周到に情報を調べ準備しても、10年以上フリーランスを持続することはかなり難しい。

生き残りは、仕事が有るか無いかで、食えるか食えないかで、そのスキルを持っているかいないかで決まってしまいます。

【私の場合】3週間も仕事がない時があった

住宅ローンがあるので、月々の収入が35万円以上ないと厳しい。

仕事は10人のクライアントさんにリピートをいただき生きている。

クライアントさん達には感謝また感謝です。

この人達との出会いは独立した年の前後くらい。

会社員時代に友人や知人からの紹介の方々や1年目に営業して出会った方々や円満退社でしたので元の同僚の人達です。

そして私はその2年目以降、新規のお客さんを全く開拓していません。

開拓しても自身にキャパシティがないので、仕事依頼が重なると断るしかなく、増やす意味がないので開拓しなかった。

実はもう一つ理由があります。

私の専門はID(インダストリアルデザイン) なので意外と需要が少なく、滅多にメーカーのクライアントさんと接する場がなかったということが事実だったからです。

仕事仲間のネットワークを作ったり、誰かを雇用したりすることも全く興味がない。

仕事はひとりがいいのです。

いつか株式会社にして「ひとり社長」になるのが希望だから。

 

仕事ってどういう訳か重なるんだよね。

そして不思議と仕事の依頼内容が似てくるんだよね。

私のクライアントさん達はお互いに存在すら知らないんだけど。

依頼企業の情報は絶対的に秘密厳守が常識だから。

本当に仕事の納期が重なるんだよね。

だから納期調整していただくか、お断りするしかないんだよね。

満遍なく依頼が来るといいんだけれどね、時にはお断りできない場合もあるので3物件重なることもある。

そんな時は完全にブラック企業化する。

時間との闘いで、老体に鞭打ってやるしかない。

徹夜は当たり前、徹夜明けにメール納品して、仮眠して、すぐに次の物件始める。

プレゼン仕上げの成果物を作りながら、またCG画像取りながら、別の物件のアイディアだしをするなんことはよくある。

成果物は絶対に手は抜けない。

だから何時間も座っているので、「魔法のイス」に座ってエコノミー症候群にならないように注意している。私は仕事が好きなので、仕事が一杯あって幸せを感じるんです。

で、仕事の依頼連絡が皆さんのどなたからも来ない時があります。

1週間くらい誰からも連絡がない時はざらにあります。

依頼仕事継続中だから気にしません。

でもある時、3週間もない時があった。

本当に皆が示し合わせたようにスマホが鳴らない。

メールが来ない。

継続の仕事もすべて納品済みでしたので、連絡がないことに流石に心配しました。

外注禁止令でも出たかとか想像してしまいます。

予め仕事が来ないことが分かっていれば、思いっきり長期休暇にしてしまうのですが。

このまま仕事が打ちきりか?とか。

小心者なので要らぬ心配をするのが辛いです。

「そりゃもう、焦ります」 本当に辛いのは、仕事がない時なのです。 

きっと他のフリーランスの方も同じだと思います。

フリーランスは本当に不安定なのです。

フリーランスはその種の高いスキルや専門性が必要

 

ネット検索で見ると、フリーランスはその種のスキルさえあれば、誰でも簡単にできるような時代になってきているといいます。

IT系のプログラマー・Webデザイナー/編集者のような業種も需要があり、確かに誰でも自称のフリーランスにはなれると言う。

しかし実際のところ、誰でも成功できる訳ではないのです。

フリーランスになりやすい職種の中に、士業系の仕事もあります。

たとえば、国家資格保持者による高度な専門性と公益性を有する弁護士は、仕事があれば非常に多くの収入が得られる仕事なのですが、最近仕事がなく稼げない人が増えてきていると言います。

また資格のいらないIT系のグラフィックデザイナーなどもまたフリーランスになりやすい職種のひとつ。

高いスキル・専門性・鋭い感性が必要になればなるほど高収入につながり、かつ時間と場所の自由が効くフリーランスを選ぶ人が増えきていると言います。

フリーランスに一番必要なクライアントリピート率の向上

その種の高いスキルや専門性が必要なのは基本条件で当たり前です。

それよりとにかく一番重要なことは、毎日仕事ができることです。

私の開業当初は顧客の新規開拓をして仕事を得ようと、作品集や二つ折りの名刺を作り、アポ取って営業訪問の実践をしました。

しかし、知らない会社に営業訪問してすぐに仕事を得ることは不可能に近いし、信頼関係もないのに無理な話。

何度も何度も訪問してやっと仕事をもらえたとしても安い仕事ばかり。

これは現実の話。

会社員時代は内勤のデザイナーだったので営業経験はなし、全くの素人。

この方法は時間がかかります。

いろいろ試した結果、「一番良い方法は、誰かにクライアントさんを紹介してもらう」ことでした。

紹介なのですぐに信用されやすく、お試し依頼もすぐにいただける場合があります。

この時の成果物は最高のものを提出します。

この時が試験のようなもので、今後も「また、よろしくお願いします」というリピートがかかっているからです。 

出会ったクライアントさんを大切にクライアントリピートしていただけるように努力します。

 

独立して成功する確率は?

個人事業で創業した場合を「中小企業白書」から求めると その現実は、

1年未満で脱落する人は 約40%(数か月でアウト)

3年をクリアして5年後まで継続できる人は 約25%(5年でアウト)

10年後まで継続できる人は 約10%(フリーランスで生き残るのは難しい)

非常に厳しい現実がみえてくる。

成功を「10年後まで継続」とするならば、たった1割しか成功しません。

 

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現実を踏まえていうならば、
次の4項目に全てに当てはまらないと厳しいかもしれません。

最重要項目1  
仕事を持続的に与えてくれる人が複数人いますか?

・開業してすぐに仕事がありますか? ・あなたの月の生活費くらいの仕事を毎月常に受注できますか?  

・1年以上の生活費の貯蓄はありますか? お金をはいくらあっても良いし、当面の生活費のお金に余裕がないと駄目。

・あなたを金銭的にバックアップしてくれる人がいますか?

 貧乏暇なし・人貧しければ智短し貧ほど悲しき事はなし に決してならないように営業できますか? 

(人間は、貧乏していると、稼ぐのに忙しくて休む暇も亡くなる/貧乏していると知恵の働きも鈍くなる/

 世の中に悲しいことやつらいことはたくさんあるが、中でも貧乏なのがいちばん悲しいことだということ)

最重要項目2  
リピートしていただける技術スキルを持っていますか?

・クライアントさんは、あえて外注のフリーランスのあなたに再度仕事を依頼してくれました。その信用に

 答えられる「最良の仕事・サービス」を届けられますか?

・クライアントさんに「また、お願いします」とリピートしてもらえるように、クライアントさんにお得感の

 満足感を与えるような130%の最良品を届けられますか?

 損して得取れ・損せぬ人に儲けなし  商売の極意を実践できますか?

 (たとえ一時の損はしても、それが後になって大きな利益になって返ってくるようにするのが商売のこつであるという教え) 

最重要項目3  
あなたは人に好かれるタイプですか?

・クライアントさんは、嫌いな外注には決して仕事を出しません。それって世の中の常識です。あなたは好かれますか?

・あなたは、八方美人ではないですよね? 八方美人は、嫌われます。

 魚心あれば水心・八方美人・水清ければ魚棲まず  

 (相手が好意を示せば、こちらも好意を持って対応しようということ/誰にでも如才なく振舞うこと/

  水清ければ魚棲まずとは、あまりに清廉すぎる人は、かえって人に親しまれず孤立してしまうことのたとえ) 

最重要項目4  
あなたの職種のクライアントは世の中に大勢いらっしゃいますか?

・仕事の需要が少なく依頼が少ない分野ではありませんか? フリーランス自体が成り立ちません。

・特殊な職業ですか? ・特殊な職業でも定期的に仕事をくれるクライアントがいらっしゃいますか?

・どんな数少ない特殊な職業でも、クライアントさんのお気に入りとなれば仕事をいただけれます。

・特殊な職業なのでライバルが少ない。パトロン的なクライアントさんに出会えば最高。

 多勢に無勢 (大人数を相手に小人数で立ち向かっても、とても勝ち目はありません)

 蓼食う虫も好き好き (人の好みは多様性に富んでいるので)

 

 

まとめ フリーランスの仕事獲得の覚悟

上記の最重要4項目チェックは、如何でしたか?

全てOKでしたか?全てOKの場合は、フリーランス開業の可能性が上がりました。

フリーランスになるには、引き続きこの後も「フリーランスの覚悟と心構えⅡ」をお読みください。

そしてフリーランスになったら、目標を「10年後まで継続」にして計画的に頑張りましょう。

 

全てOKでない場合は、作戦の練り直しが必要。

このままフリーランスになったら、厳しいですが成功する可能性がかなり低いです。

すぐに再就職をするようになるかもしれません。

もう一度原点に帰り、何故フリーランスになりたいのか? 深く考えてみましょう。

会社をやめたいからフリーランスになる訳ではないでしょう。

フリーランスな自由な生き方をするために今の会社を退職するのでしょう。

退職願いを出す前に、会社員のうちに、フリーランスになったら始める仕事のクライアントさんを大勢探してください。会社員のうちに試しで何回か仕事をしてみるとか。

できれば誰かの紹介がいいです。

紹介はすぐに自分を信用していただけます。

紹介での人間関係はお互いにビジネスの信用度を容易に築けます。

このように開業前に将来のクライアントさんを大勢探します。

同様に、自身の職業のさらなる技術のスキルアップ、資格取得などステップアップをします。

これも会社員のうちに。

あともう一つあります。

クラウドソーシングという特定の人々に作業を委託するアウトソーシングで「会員登録(無料)」をして仕事を受注するものです。

ランサーズ と クラウドワークス の2社が有名です。

これも会社員のうちにネット検索して調べておくとよいでしょう。

善は急げ

フリーランスの場合、仕事を獲得できなければ、収入がありません。会社員とは違いますのでフリーランスの仕事獲得の覚悟を持って、「転ばぬ先の杖」的に、用意周到に情報を調べ準備してください。

では、次回続きとして 

私の「インハウスデザイナーからフリーランスな生き方に変えた8年間」のある日の一日 

フリーランスの自由は自制心で守る【3つ覚悟と心構え】       をご紹介します。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。 アンジュールのノマー

 

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